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進化を遂げた5つのグローバルブランドと、ロゴデザインを成功に導くポイント

ここ数年の間に多くのグローバルブランドがリブランディングを行いました。 

様々な企業のロゴデザインを研究していると、デジタル時代にふさわしい視覚的アイデンティティを構築するといった理由や、グローバル展開が大きく影響していると考えられます。 

本日は、最近リブランディングをした企業をいくつかご紹介したいと思います。 

 

5つのブランド事 

 

Jaguar 

UKの高級車ブランドJaguarは、2024年末に大胆なリブランディングを発表しました。 

象徴的な“跳ねるジャガー”のロゴは、よりスリムに、そして躍動感あふれるフォルムへと洗練されました。

このロゴ変更は、ジャガーが掲げる「革新」と「高性能」へのコミットメントを視覚的に表現しています。新しいロゴとビジュアルアイデンティティは、現代性を強調しつつも、ラグジュアリーブランドとしての品格と伝統をしっかりと保っているといえますね。 

 

また同時にジャガーは新たなブランド戦略「Copy Nothing(何も真似しない)」を掲げ、未来志向のデザインと高級感を強調しています。 

 

 

Mastercard 

Mastercardブランドを象徴する重なり合う赤と黄色の円はそのままに、ブランド名のテキストを排除するというミニマルなアプローチを採用しました。

これにより、より洗練された印象とともに、ロゴの汎用性が大きく向上しました。 

テキストのないロゴは、スマートフォンやアプリ、SNSアイコンなど、あらゆるデジタルメディアにおいて視認性が高く、現代のブランドコミュニケーションに最適です。 

また、印刷物においてもクリーンで洗練された印象を与え、グローバルブランドとしての一貫性を強化しています。 

このようなデザインの狙いは、「伝統と革新の共存」。長年にわたり培ってきたブランドイメージを守りながらも、時代に合わせたモダンな表現へと進化させています。 

Mastercardのように、アイコニックな要素を活かしながらもミニマルで洗練された表現を目指すブランドにとって、非常に参考になる事例です。

特に、クラシックなレガシーを維持しつつ、デジタル対応力を高めたいと考える企業にとって、このようなロゴ刷新は大きなヒントとなるでしょう。 

 

SIGMA(シグマ) 

日本のカメラメーカーSIGMAは、2025年2月に新しいビジュアルアイデンティティ(VI)を発表しました。  

 

 

新しいロゴは、創業時から使用されていたシンボルマークを現代的に再解釈したもので、ギリシャ文字「Σ(シグマ)」を基にしています。これは「技術はそれ自体が芸術である」という創業者の理念を反映し、シグマの製品が持つ技術力と芸術性を象徴しています。 

このリブランディングは、グローバル市場でのブランド価値向上につながるといえるでしょう。 

 

 Uber

配車サービスのUberは、2025年にロゴとミッションステートメントを刷新しました。 

Uberはかつての象徴的な「U」のロゴを廃止し、ミニマルなワードマークに刷新しました。この変更は、単なる配車サービスを超えて、Uber EatsやUber Freightなど多岐にわたるサービスを展開する現在の姿を反映しています。 

このようなブランディングの方向転換は、「ひとつのサービスに縛られない」というメッセージでもあります。 

 

Burberry  

ラグジュアリーブランド、Burberry(バーバリー)は、その長い歴史を持つブランドイメージを現代的に刷新しました。 

これまでのクラシックなセリフ体フォントと騎士のエンブレムを廃止し、よりシンプルでモダンなサンセリフ体のロゴへと変更。タイポグラフィの大胆なアップデートによって、ブランドは若年層やデジタルネイティブ世代に向けた新たなアプローチを打ち出しました。 

伝統を重んじながらも、現代の感性に合わせて柔軟にブランド表現を更新することが、次世代のファンとの接点を広げる鍵となるでしょう。 

 

 

参考になる事例はありましたでしょうか? 

以下のような背景により多くの企業がこれからもロゴを刷新していくと考えられます。 

 

・デジタル対応の必要性:古いロゴはモバイルアプリやSNSでの視認性が低く、シンプルで柔軟なデザインが求められるように。 

・グローバル展開:文化や言語を超えて伝わるユニバーサルなデザインが必要に。 

・ミニマリズムの台頭:ユーザーの嗜好が「シンプルでわかりやすい」にシフトし、洗練されたロゴが支持される傾向に。 

 

ウィルフォースは海外展開も考慮したブランディングをお手伝いいたします。 

私たちは、ロゴを単なるビジュアルではなく、ブランドの“顔”であり、“理念”や“未来の方向性”を体現する戦略的なツールと捉えています。特に海外市場では、第一印象となるロゴやビジュアルアイデンティティが、信頼や共感を得るための重要な鍵となります。 

 

ウィルフォースでは、国や文化を越えて伝わるデザイン設計をはじめ、ネーミング、ストーリーテリング、ブランドメッセージの策定まで、トータルでサポート。

貴社ならではの強みや価値を、世界のユーザーに響く形で発信するお手伝いをいたします。 

海外展開をご検討の企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。 

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