【海外SNSマーケティング成功のカギ②】製品特徴から紐解くメディアの最適化
SNSを活用してキャンペーンを行う場合、多岐に渡るメディアの中から、自社の製品やサービスに最もマッチしたものを見極めることから始まります。ターゲットのユーザー層、利用動向、現地でのアクティブユーザーの数や製品のデザイン、価格を考慮して選択する必要があります。
今回のブログでは、グローバル視点で各SNSの特性を紹介し、どのようにしてターゲットとの親和性の高いメディアの選び方についてご紹介させていただきます。
各SNSのユーザー動向とメディア特徴
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全世界のユーザー数: 約20億人(2022年時点)※1
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特徴: ユーザーにビジュアルで訴求できるため、認知拡大、ブランディングにつながります。その中でも化粧品やカフェ、旅行など、ビジュアル訴求と相性のよい商品・サービスには効果的です。また「タイアップ投稿」や「ブースト広告」機能が充実しており、UGC(User Generated Content)と呼ばれる企業側ではなく消費者であるユーザーによって発信されるコンテンツを活用したマーケティング活動の際にも、活用しやすいメディアです。
※1 Digital 2022: Global Overview Report — DataReportal – Global Digital Insights
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全世界のユーザー数: 約4億8200万人(2023年11月時点)※2
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特徴: インスピレーションを求めて活用するユーザーが多く、特にDIY、レシピ、インテリアデザイン、ファッションのジャンルで活用されています。さらにPinterestは他のプラットフォームユーザーよりも裕福な傾向にあり、ラグジュアリーオーディエンスの 3 分の 1 が年間所得 10 万ドル以上であり、他のプラットフォームのラグジュアリーオーディエンスに比べて、年間所得が 10 万ドルを超える割合は 35% 高く、購買意欲が高いという調査結果も発表しています。(※1)ラグジュアリーブランドを中心に今後Pinterestでの広告予算が上昇する傾向が想定されます。
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Pinterestは2023年時点でアメリカが8,460万人(※2)と2位のブラジルを差し置いて、断トツトップを誇っています。またEU、中南米の国がランクインしており、米国、欧州でのプロモーションに活用できるプラットフォームと言えます。
※2 https://www.ecwid.com/insights/pinterest-users-by-country?_fsi=pxwb2Owr
YouTube
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全世界のユーザー数: 約20億人以上(2020年3月時点)※1
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特徴: あらゆる年代にわたる利用があり、比較的尺の長い動画をアップするプラットフォームのため、高価な製品やスペックが複雑な商品の購入検討時に実用的で、特にガジェットやラグジュアリーブランドなど高価な製品に向いているコンテンツと言えます。
また、YouTube Shortsは、クリエイターが動画内で商品をタグ付けし、売り上げから収入を得られるアフィリエイトコマースを追加し、ECへ流入させることがさらに容易になったため、youtubeマーケティングは今後もさらに盛り上がっていくと想定されます。
※1 https://blog.youtube/press/
TikTok
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全世界のユーザー数: 約10億人(2021年9月時点)※1
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特徴: Z世代を中心に、全世界でアクティブなユーザーベースを持つプラットフォームです。このプラットフォームは、特にショート動画の形式を採用しているため、コンテンツの拡散性が非常に高く、瞬時にトレンドを生み出します。
この現象は、新たな消費文化の形態を生み出しており、「TikTok売れ」という言葉が日本でできたように、海外(英語圏)でも同様の現象を「TikTok made me buy it」と呼びます。
このハッシュタグ(#TikTokMadeMeBuyIt)は、爆発的に広まり、10億回以上(※2)の再生回数を記録し、数多くの商品やブランドがオーガニックな投稿やレビューを通じて拡散されました。期間限定のPop up storeへの誘致や購入までの比較検討フェーズが少ない比較的安価な日用品やコスメなど新商品の紹介に適しているメディアと言えます。
※1 https://newsroom.tiktok.com/en-us/1-billion-people-on-tiktok
※2 https://tiktok-for-business.co.jp/archives/8932/