• 海外マーケティング

海外撮影の落とし穴

外国人のキャスティングが必要な案件では、海外撮影も多々あります。(コロナ前は)
日本の数少ないモデルの中から探すよりは、現地で手配をかけるほうが豊富なチョイスが可能なうえ予算の節約にもなります。
ただ海外で撮影する場合、現地の業界常識が日本と違うことも多々あり、想定通りの撮影ができなくなる場合もあるので注意が必要です。

例えばL.A.
エンターテイメントの本場だけあって撮影関係のスタジオやスタッフ、俳優などの選択肢も豊富で、スタジオ機材などハード面の環境も整っています。
ただし、労働基準法が非常に厳しいのです。
俳優やモデルは、その業種によってそれぞれのユニオン(労働組合)に所属していて、ユニオンの規定に従った雇用条件での仕事をするのが一般的。
日本では撮影が深夜まで及ぶことも多く発生しますが、L.A.では長時間労働は厳しく禁じられており、一定以上の残業は不可。
撮影が押した場合は追加の撮影日を設けることが必要です。
本人の同意があっても、組合の規定や法律で許されないのです。
休憩をとるタイミングやその際の食事の手当なども規定があるので、ブラックな日本の撮影現場の感覚で香盤を組んでいると、思わぬ落とし穴にはまります。
滞在予定内に撮影が終わらない~なんて事態にならないようご注意くださいね。

ちなみにマレーシアや中国、香港の撮影では、深夜や徹夜が当たり前、という現地感覚に泣かされたこともあります。

海外での撮影をお考えの際には、海外ロケ撮影経験豊富なウィルフォースに、ぜひお声かけください。